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ものわすれブログ

創立75周年のお礼!

  • 14 時間前
  • 読了時間: 3分

 今年の4月になれば松本診療所は設立75周年を迎えます。今は亡き両親が1951年(昭和26年)にアパートの1室を改装して診療所を作りました。当時から医科と歯科はそれぞれ別の診療所として登録したようで、小さな診療所なのに松本診療所(内科、小児科、眼科)と松本歯科診療所に分かれていたようです。

 大きな転換点は1975年(昭和50年)でした。恥ずかしいことに(そして親バカも良いところなのですが)ボクが大阪歯科大学に入学したことを喜んだ父が、それまでの古びた診療所を建て直し、南仏風の歯科診療所とし、診療台が8台ほどある、当時としては大きな歯科診療所にしました。その横で診療している母も突然やる気になったのか、当時まだ珍しかった超音波検査の機械や、眼科の視野計などを揃え、地域の人々を迎え入れる準備をはじまました。その後の両親は時代の追い風も手伝ったのでしょうね、年々大きな診療所になり、内科、胃腸科、眼科、整形外科、理学療法、鍼灸マッサージなどの各科と大勢の職員がいる診療所になっていきました。


 ボクが関西医大を卒業して精神科の医局に籍を置き「さあ、これから大学院を卒業して病院で修行するぞ!」と院に入学した年の夏、7月31日、忘れもしないその夜、ボクが勉強会のために横浜に出張した翌朝のことでした。早朝にホテルの部屋の電話が鳴り、母から「落ち着いて聞いて。オヤジさんが亡くなった」と言われた時、ボクは何のことかわからないほど、まるで青天霹靂の一言だったのです。父は糖尿病との10年にわたる闘病はあり、心肥大もあったとはいえ、その日の夕方の診療が終わるまで元気に診療していた父が、その日の深夜に亡くなってしまったのですから。

 慌てて横浜の中華街を抜け、早朝の横浜からタクシーで新横浜に行き、新幹線で新大阪まで帰りましたが、今でもその時の記憶はあやふやです。それだけあわてて帰ったのでしょうね。


 勝負はそれからでした。父と二人三脚でやってきた母が一気に気落ちするのを防ぐため、ボクは診療所を継ぐことにしました。大学院の在籍して研究を続けながら、大学から歩いて10分の診療所に戻り跡継ぎになることができたのは、関西医大精神科前教授、木下利彦先生のお許しを頂けたからです。いくら感謝してもしきることはありません。生涯の大恩人です!!

 さあ、これまでの診療所に精神科を持って帰ることになりました。時は診療所設立から40年目、新しく加えるのは高齢者を中心としたメンタル・認知症の科目です。右も左もわからない中で、学会に行き新しい学説を取り入れ、老人デイケアや心理教育のための家族会を立ち上げ、必死で35年、やってきました。40年目で始めたメンタルクリニックが35年を迎えた今年、気が付けば診療所は75年になりました。


 この歳になると、同級生、特に歯科の先生の中には引退する人も出てきました。そんな年になったのかと思います。でも妻の介護のことを考えて(40年前に建てた鉄筋コンクリート5階建ての診療所は段差だらけでした)元の診療所から400mほど離れた所に建て直した木造の小さな診療所、職員も2005年当時の50人越えから今の診療所は5人です!それでも自分の特色を生かした認知症専門の診療所、最新の診療ではありませんが、当事者や家族と伴走したいと願う診療所は、これからもボクの力が及ぶ限り診療をし続けます。


 これまでの75年、ありがとうございました。そしてこれから、みなさんの力をいただきながら、ボクは認知症の人と家族の側に立った医療を続けていきたいと思っています。あと25年、お付き合いください!!!


 
 
 

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