あれから13か月
- 松本一生

- 2025年11月29日
- 読了時間: 3分
更新日:2025年11月29日
妻が昨年10月26日に入居(大阪のリーズナブルな有料ホーム)してから13か月が過ぎました。もう1年以上も経過したなんて信じられません。このブログを読んでくださっている方の中には、前回の入居でボクのブログが終了したと思った人がおられるかと思いますが、まだまだやめる気などありませんョ。
妻は入居してからも(いろいろなものの購入を施設にリクエストするなど無理難題を職員に向けるような)さまざまなことがありました。本人の「元気さ」が戻って来た分、いくつかのトラブルをくり返しながら現在に至っています。妻の母が20年の(京都のボクの自宅での)在宅ケアの後、7年間に及ぶ27年に及ぶケア生活をしたことを考えると、妻も10年の在宅の後、この先20年ほど入居するか、と覚悟していますので、どうかこの先、ホームのみなさんの迷惑になるような行為を繰り返すことがないように、と願っている毎日です。
それはさておき、妻の毎日の食事ケアから解放されたボクの生活も激変しました。ちょうど時期的にも大阪公立大学大学院の教員を令和7年3月末で終え、日本認知症ケア学会の理事も来年の3月末の年度末で停年のために退任します。いよいよそのような歳になって来たのかと思います。
今年の初めごろから「ボクはこれから、外の仕事は一段落するので、診療所での臨床に特化します!!」と宣言しました。大阪市の連携型認知症疾患医療センターをお引き受けしてから数年、地域の臨床医としてもうひと頑張り(自分では85歳まで現役を続けるつもりで、あ、でも患者さんや家族のみなさんが高齢の医者で不安になるかも‥‥)するつもりです。この1年の間にも300人を超える新患者さんが受診され、地域のかかりつけ医の先生方と協力しながら日々の臨床を続けています。
一方で介護者の10年にひと段落をつけ、コロナ禍も以前のような混乱期を脱した今、ふたたび増えてきたのが各地からの講演依頼です。とくにコロナ感染が広がった最初のの4年半は現地での講演会の中止やオンライン講演が増えました。オンライン講演は(講演をする側としては)パソコンの前に立って客席のみなさんの反応を見ることなく淡々と講演をするため新しい人との出会いもなく、ボクにとっては全く「わくわく感」がありませんでした。遠方に向けて講演していたにもかかわらず、講演を終えたとたん、どこ(の県や市)に向けて講演したかを忘れてしまうほど印象が薄いものでした。相手の顔が見えないということは怖いものだと思い知らされました。
しかし現地に行く講演は違います。妻の介護のために北海道に行ってもその日の夕刻、午後5時半には妻の食事準備を終えなければならなかったかつての日々から解放されて、夜の講演でも引き受けることができた結果、この1年は講演に忙しく、加えて患者さんの受診が増えたこともあり・・・・・・、ブログを更新する時間がなかったことも事実です。
前にも書いたと思いますが、ボクは自分の仕事を3本柱としてきました。最も大切な臨床医としての日々の診察、講演や執筆など、認知症やケアに関する情報をみなさんに届ける役割、そして教員として看護、福祉や介護、そして医療にかかわる人々への教育です。この「教育」の役割は、ほぼ終わりました。後の2本は診療を希望してくださる方がおられる限り、そしてボクの話でも「聞いてやるか」と思ってくださる方がおられる限り、この先もしっかりと各地での講演会の要望に応じていこうと思っています。あ、でも、あくまでも臨床に影響しない範囲でね。

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