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松本診療所のこれまで
と受診に
ついて
Description
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​診療の特徴 新診療所について

〇ものわすれ伴走外来を目指しています

 ものわすれ外来は一般には認知症の診断をおこなう外来ですが、当院は時間に限りはありますが精神療法的な診察を中心にしています。ほとんどの患者さんは大きな医療機関で精密検査を受けた後、当院に紹介されて来院されます。

 一般的な「物忘れ外来」では初診で画像検査、認知症のテスト(知的面や言語面なども含めて)を一気に検査を進めて診断し告知してから通院が始まりますが、当院ではそのような形式をとっていません(緊急性がある場合には例外として他院と協力します)。「診断外来」としてではなく、診断後の家族相談や「ケア」のあり方を一緒に考える医療機関です。それゆえ早期診断を中心にした診療よりも、長い通院と日々の生活を通して診療し、必要に応じて外部の医療機関と協力しながら諸検査をすすめ、普段は本人や家族の生活を支える「ものわすれ伴走外来」とご理解ください。

 「認知症の診断を急いでほしい」という希望がある人の場合には基幹型や地域型の認知症疾患医療センター、大病院の認知症診断外来などをお勧めしています。診断後、長くお付き合いすることが、私の役割だと自分では思い続けています。

〇かかりつけ医を持ってください

​ 地域包括ケアの考え方が広がって来た今、ぜひ、かかりつけ医を持ってください。内科や外科、整形外科をはじめとするかかりつけ医の先生と協力し「認知症医療」に特化した診療をします。

 当院へ初診で来院予約を取られる場合には、かかりつけ医の先生の承諾をいただいてください。私は恥ずかしながら専門医の知識はあっても、身体面の医療はわかっていません。初診までの時間がかかって申し訳なく思っていますが、一度関わらせていただくと平均して10年、その人や家族との関係が続くような診療をしています。人生を共に歩んでいくような医療体制だと思って、ご理解いただければ嬉しいです。

〇運転免許のこと

​ 近年、運転免許のことで当院受診を希望される人が増えましたが、私はこれまで一度も運転免許を取ったことがありません。運転が可能かどうかの診療は自信がありません(すみません)。診断力のある認知症疾患医療センターや別の大病院をご紹介するようにしています。ご了解いただければ幸いです。

​〇新診療所について

 松本診療所は私の亡き両親(父が歯科医、母が内科・眼科医)が1951(昭和26年)に大阪市旭区清水(京阪電車 千林駅)の近くで始めた診療所を、息子の私が引き継ぎ、令和3年に70周年を迎えました。私の精神科医としての経験も30年になりました。ここ7年半はパーキンソン症状とこだわりが強くなった妻の介護者としての日々も送っています。

 今回、創立70周年記念と妻の介護をバリアフリーの環境(新診療所の2階)で行うべく、思い切って両親が開業した地を離れ(直線で400m南に行っただけですが)、新診療所を開院することにしました。両親がいくつもの科目を展開して50人ほどの職員がいた診療所から、今度は私を含めて6人の小さな診療所を建てることにしました。しかもこれまでの診療所と比べても人通りの少ない、住宅地に移り、これからの臨床をひっそりと静かにしずかに、しかし、しっかりと(ボクが94歳になると100周年ですが…)続けて行こうと思っています。マニアックな新診療所ですが、どうぞよろしくお願いします。

                       2021年12月1日 松本一生

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