日本認知症ケア学会/京都
先に胆石で倒れて緊急入院したことを書きました。痛みは胆汁が流れるようにしていただいたために、うそのように消えましたが、敗血症まで起きていて肝機能も悪かったためか、退院後まで体のだるさが残りました。その後、取り残した半分の胆石を取り除くために12月初めに再び入院、今度は肝機能も悪くない状態でしたので、意識もぼんやりすることなく4日間の入院の後、すべての胆石がなくなって順調に診療しています。
2021年12月1日から新しくて小さな診療所(普通の家と見間違えて、素通りする患者さんがたくさん 笑)に移転し、2022年4月から認知症疾患医療センターになる話が2月末に飛び込んできて、慌てて準備し、その半年後に(長年の不摂生で胆石を摘出しなかったためですが)ぶっ倒れた年は、こうして何とか無事に過ぎようとしています。2回の入院で外来患者さんやご家族には迷惑をかけたけれど、ボクはまた、先に向けてオーバーホールできました。この年末はとても寒くて患者さんの調子は今一つです。この寒さ、とくにアメリカ東海岸の寒波のニュースには心を痛めています。妻の介護のために毎年行くことができなくなったニューヨーク日系人会の皆さん、ご無事でおられることを祈っています。
そしてウクライナの停電のことも。寒さで体調を崩すつらさを与えることは最大の人権侵害ですから。
そしてあと3日で迎える2023年には、ボクが認知症医療を始めてからずっとこころの支えにしてきた、日本認知症ケア学会の第24回大会を迎え、大会長をお引き受けしています。学会の第1回大会(2000年)東京のシェーンバッハ砂防(砂防会館)に呼んでいただきシンポジウムのパネリストになってから、この学会はボクのこころの支えでした。なぜかボクは当初から認知症と向き合うには医療だけでなく、その人や家族の生活、人生そのものを支える福祉や介護の専門職との連携が欠かせないと感じていました。
だからさまざまな職種が「認知症をサポートする」という共通概念のもとに一堂に会する学会が発足するという新聞記事を目にしたとき、その2×3センチの小さな小さな記事が、光っているかのように目に飛び込んできたことを今でもはっきりと覚えています。そんな学会が東京で50人の発起人の元に始まるという記事を読んだとき、「これはいけない、早くしないとボクはとんでもないチャンスを見逃してしまう」と思ったのです。そして慌てて事務局に学会への入会をお願いして、会員番号88番になることができました。
それから数えて24回目の大会です。ここ3大会はコロナ禍の影響でオンラインのみの開催でした。それでも全国に3万人近い会員がいる学会です。特に研究者だけが集まる学会ではなく、ボクのような現場の者、そして介護の仕事についている多くの実践者がいる学会です。オンラインでも多くの人に参加してもらいました。
ですが、(ボクのわがままかもしれませんが)24回大会はぜひとも現地開催を復活させたいと思いました。奇しくもこれまでの現地開催で直近の第20回大会は、その次の年に東京オリンピックが予定されていたために、東京の大きな会場は予約ができず、京都、宝ヶ池の国際会館(京都国際会議場)で現理事長の繁田先生を大会長として開催されました。あの時には5000人を超える参加者だったと思います。それから3年のオンラインを経て再び京都でみんなが集まります。
2023年6月3日、4日、現地開催。WEB配信は6月3日~9月29日まで。現地参加は感染対策も考えて)先着2500名とし、遠方や介護の仕事で現地参加ができない人にも配慮しました。4か月の配信です。ご都合がつくときに見てください。
現地開催の会場では日本認知症ケア学会が作った制度に基づいて、これまで認知症ケア専門士(上級専門士、准専門士も含めて)になった30000人を超えるみなさんのための「全国専門士会」の発足会も予定しています。各県で活躍している専門士会の事務局的働きができるようにしたいと思います。これまで何かと苦労をかけた認知症ケア専門士の皆さんへの永続的なサポートを、認知症ケア学会が全力で応援する体制を作るという、ボクの長年の願いを込めています!!
古くからの友人のみなさん、これまでに知り合ったみなさん、24回大会の京都でお会い出来ることを願っています。
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