- 2017年6月11日
診療にて(10)医介連携の原則(母の命日)
6月12日は内科医だった母の命日です。亡くなる1か月半前まで診療を続けた母はその3年半前に盲腸からはじまったがんがお腹中にひろがって、気づいた時には手遅れになっていました。それでも「できる限り現場に立つ」と言い続けました。その母を見送って、今日でちょうど6年たちました。...
閲覧数:210回
- 2017年6月5日
診療にて(9)番外編:4年目が来るぞ
毎年この季節になると思い出すことがあります。妻の母親をボクの京都の自宅に呼び寄せて在宅介護した20年+入所してからの7年間、ひとりっ子同士で結婚した妻とボクはほとんど親戚がなく、妻は一人で母親を介護しました。妻の母親は4月に体調を崩すことが年中行事のようになっていました…。...
閲覧数:302回
- 2017年5月29日
診療にて(8)今を生きる人と出会う
日々の診療の中でボクは常に「今を生きるひと」と出合います。認知症という病気が完治することがなく、しかも長年にわたってその病気と付き合いながら人生を送ることが大切であるからこそ、ボクの目の前に座る人々は、「今、ここ」での命の輝きを大切にして、明日に希望をつなぎたいと願っていま...
閲覧数:198回
- 2017年5月19日
診療にて(7)診療情報の提供
患者さんとボクとの関係は、当然ながら「人と人との関係」です。言い換えれば出会いと別れがあります。これはいかなる医療機関とも、そして社会生活をする人であればだれにでも当てはまることでしょう。でも、認知症の場合にはちょっと異なる点があるかもしれません。一般的なケガ、例えば骨折を...
閲覧数:190回
- 2017年5月9日
診療にて(6)カルテを書く
今でもボクのカルテは手書きです。これだけコンピュータが発達して、さすがに診療の保険請求まで手書きでしているわけではなりませんので、そちらは電子請求ですが、診察してカルテの記載は今でも手書きです。論文や原稿を書く機会も多く、すでにパソコンを使って文章を書き始めて20年たちまし...
閲覧数:198回
- 2017年4月24日
診療にて(5)思い出すこと
毎年のように日々は巡り、今年も5月の連休を目前にする日々がやってきました。ボクには家族の誕生日や亡くなった日など「忘れがたい日々」がありますが、この精神科医としての生活を通して忘れられない日が2日、あります。ひとつはパーソナリティ障害の娘さんが長年にわたり診療に来られていて...
閲覧数:247回
- 2017年4月14日
診療にて(4)自分の態度を後悔する
歯科医になった時にも医師になった時にもケアマネジャーの試験に合格した時も、そして大学の教員になった時も、「ボクはこんな自分で良いのかな」という思いがありました。自信がないのとは異なる気持ちで、「こんな自分が人の支援をしても良いのかな」という気持ちです。とくに精神科医として認...
閲覧数:355回
- 2017年4月10日
診療にて(3)介護を生き抜く人と生きる
新しい年度が始まった今月(2017年4月)26日から29日まで国立京都国際会館(左京区宝ヶ池)で国際アルツハイマー病協会(ADI)の京都会議が開催されます。2004年にも日本で初めての会議が開かれ、4000人もの参加者が集いました。当時、ボクは認知症の人と家族の会の理事にな...
閲覧数:202回
- 2017年3月30日
診療にて(2)迷う日々
あ、今回の話は、ボクが道に迷うようになったという内容ではありません。診察してどういった治療方針にするか、日々迷っているという話です。「また、そんなこと書いて!」と思う人もいるとは思いますが、目の前に座った人だけでなく、家族の思いや地域の人々の思いと向き合いながら、自分の役割...
閲覧数:390回
- 2017年3月20日
特別メッセージ 行けたぞ、苫小牧
昨年12月に大雪の中を札幌(新千歳空港)の上空まで行ったにもかかわらず、滑走路の積雪が50センチになっていて着陸できずキャンセルになった講演を無事に終えました。朝1番の札幌行きで、帰りは妻の夕食前に惣菜の買い出しができるまで、日帰りです。とても熱心に聞いてくださる支援職のみ...
閲覧数:136回