• 松本一生

(緊急声明)無念の札幌!認知症ケア学会


 前回の苫小牧に引き続き、またやってしまいました。冬の新千歳空港の積雪で飛行機が降りられず、札幌上空まで来て伊丹に引き返したのが苫小牧、今回は何と日本認知症ケア学会の北海道地域大会の基調講演に台風の襲来で行くことができませんでした。行けたのですが帰れないのです。

 大会長の黒澤直子先生、田辺毅彦先生はじめ北海道大会を紡ぎあげてこられた先生方、そして何よりも大会に参加されたみなさま、基調講演の演者が会場に行けなくなってしまい、こころからお詫び申し上げます。

 台風のスピードが遅いので、早めに会場を後にして(大阪=伊丹は無理としても)羽田に戻り、そこからは新幹線で帰るつもりにしていましたが、それも止まるようで断腸の思いであきらめました。せめて大阪から札幌の会場(北星学園大学)までパソコンで中継ができないかと思いましたが、直前で対応ができませんでした。

 何より残念なのは、妻がボクの外泊を許してくれるなら、前日に札幌入りして月曜か火曜にでも大阪に帰る(週明けの患者さんにはご迷惑ですが)こともできたでしょうが、前回の台風21号の時に大阪の診療所(上階に妻が生活しています)が大揺れで怖い思いをしていたため、今回の台風で家を空けられなかったという理由があります。

 忘れもしない2014年の夏台風の時、ボクは大阪で開催された司法関係のみなさんの認知症研修会の講師を頼まれていて、台風の最中、京都の自宅から大阪の会場まで暴風雨の中をタクシーで移動したことがありました。その時京都の自宅にいた妻の不安が昂じて妻は入院し、京都で生活を続けられず大阪の診療所上階での生活が始まりました。ボクの気持ちの中にも「あの時の再燃への恐怖」がよみがえりました。

 実はここ数か月の様子を見ていて、相変わらず大阪では「ケアは受けない」、「デイサービスなど行かない」と言い張りますので、京都に戻ることにしました。元の自宅には(印象が悪くなったらしく)戻れないため、少し中心部の交通の便が良いところに戻って、京都のケア体制を受けなおしてみたいと考えています。

 全道にわたってきてくださる認知症ケア学会会員のみなさま、認知症ケア専門士のみなさま、本当に申し訳ありません。最大の友人である北海道に2度も約束をたがえてしまいました。

 この埋め合わせは必ずどこかでさせていただければ嬉しいです。

 考えてみれば妻が入院していた時にボクを呼んでくれた砂川(行方知れずの模擬訓練)の皆さんに「ボク、この先の妻の在宅ケアが不安です」と言った2014年から今日まで、介護者という制約があったにもかかわらず、いつも変わらずボクと接してくれた北海道の友人のおかげで、この介護生活をこなすことができました。

 あと40分で始まる日本認知症ケア学会北海道地域大会の成功を大阪から祈念しています。

 ちなみにボクがいつも使う交通系ICカードは関西のイコカではなくJR北海道のキタカです。これのおかげで妻の惣菜を買いに行くときに出会うデパ地下の店員さんたちともずいぶん親しくなりました。「へ~、北海道のイコカはキタカやて、珍しいね~」って。これも 北海道に感謝、です。


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